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2006年5月27日

ツッコミ、ボケ、ナンセンス〜商品開発

うう〜〜。扁桃腺をやられ、一週間40度近い熱にやられてしまい、
週一でやっていたこちらのブログの更新を怠ってしまいました。

ごめんなさい。



さて前回、次はツッコミ、ボケ、ナンセンス、のどれに自分のイラストが属するのか
判断する方法について書くと言いましたが、その前に、それがわかると何がいいのか
ということをを書いていませんでした。


なので今回は先にそれを書きましょう。


前回も言ったとおり、それがわかっていると、これからの作品作りや、仕事をするように
なってからとても楽になると思います。




まず作品作りにおいて。

ここで一番悩むことと言うと、実はイラストを描くよりもそのテーマ作りだったりするのです。
おもむろに面白いことを考えようとしても、なかなか思いつきませんし、たとえば
今回はツッコミ系で次はボケで、とかやっても毎回大変なだけで中途半端になるだけです。


お笑い芸人の人達でさえ、なかなか一人で全てをこなせる人はいないというのに、そりゃ、
難しいって話ですよね。


なので、ツッコミ、ボケ、ナンセンスのどれかに一つ絞ることで、テーマを考えるのが
とても楽になるのです。
もちろん僕らにはイラストっていう武器があるので、それを効果的に見せることができる
分野にあてはめ作品作りをしていくと良いでしょう。

ただ、新人のうちは、それだけだと偏っているように思われる可能性もあるので、例えば
作品のうちの何割かは他の分野のイラストを入れることで、幅広くやれる雰囲気を出すことも
ありかと思います。




そして仕事をするようになってから。


まずツッコミ、ボケ、ナンセンスのどれに属すかを明示することで、得意分野を
アピールすることができます。


するとクライアントの方のご依頼の内容が安定してくるのです。


たとえば編集の方のイラストレーターを選ぶ時の基準を類推すると、「今回は失敗談だから、
文章に合わせてぼけてもらおう」とか「今回はダメ人間を叱るのがテーマなのでつっこんで
もらおう」「今回のテーマは文体が固いから、ナンセンスなイラストでも入れておくか」
みたいな感じで文章のテーマに沿ってイラストレーターを捜していくことになるかと思います。


その時にイラストの世界感を決めておくと「この場合はあのイラストレーターだ」と判別して
もらいやすくなるのです。


そうして来たご依頼というのは、期待されている役割もわかりやすいので、スムーズに
仕事も進みますし、納品したものも満足してもらえることが高いのです。




ただ、だからと言って、自分がボケならツッコミの仕事を受けるな、と言っているわけではありません。


いくら自分のイラストの世界観をわかりやすく明示したとは言え、結局はイラストは見る人の好み、
感覚なので、自分はボケているつもりでも、その中に少しある毒の部分に魅力を感じる人もいる
わけですし、そういった編集の方から依頼が来ることもあります。


でも、自分のイラストの世界観を自分で把握しておくことで「この人は自分のイラストのこの
部分に興味を持ったわけか。ならこの部分を前面にだそう」とか「ボケのつもりがツッコミ系の
依頼が来ちゃった。あ、でもボケとツッコミは表裏一体だから、逆側を強調すればいいのか」
と、言うように、自分のイラストを軸にして対応していくことができるのです。


そう言う意味では、むしろ自分の分野外の仕事は、思い切ってチャレンジしていくと面白いと
思います。


そうすることで「ちょ〜ボケだけど、ツッコミ返したいがためのボケイラスト」とか自分なりの
分野を作っていけば良いのです。



ちなみにボクが勝手に名乗っている「間抜け絵イラストレーター」っていう肩書きにもイラストの
世界感を込めています。


言ってみれば・・・
「どじで、間抜けで、おっちょこちょい。でもなんか憎めない。悩んでいるのもアホらしくなるイラスト」
みたいなとこっすかね。

ま、ツッコミ、ボケ、ナンセンスで言えば、完璧にボケです。


さて、次はいよいよ、自分のイラストがどの分野に当てはまるか判断する方法にいきましょう。




↓当時サラリーマンだったので良くリーマンものを描いていた。
でも、自分がボケだということには、まだ気付いていませんね。
結果的に仕事をしてみたい雑誌の年齢層とテーマがかぶっていたので良かった。


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2006年5月14日

イラストの世界観〜商品開発

さてさて、面白いイラストの土台もできたところでいよいよ作品作りですね。


イラストの営業をするには、作品をクリアファイルなどに入れて持ち込むことが必要です。
それに入れる作品ということです。


では、お笑いイラストレーターはどんな作品作りをすればいいか。


それは雑誌などを読んで、主にお笑いイラストが使われている部分を見ると一目瞭然です。

日常でおこる、びっくりした話や失敗談、またはそれに付随した為になるお話などが掲載された
読み物コーナーが一番多いかと思います。


つまり、作品もそういった身の回りの出来事をテーマに描いていけばいいのです。


でも、ここままでは普通に考えて当たり前のことですよね。

だって、編集の方は、仕事を与えた時にどのような形でそのイラストレーターが表現するのか
が見たいわけですから。


そこで、ここではもう一歩踏み込んで考えみましょう。


これから描いていく自分のイラストの世界観はなんでしょうか。


お笑いイラストですからもっと簡単に言うと、身の回りの出来事をツッコミで表現するもの
でしょうか、それともボケで表現するモノでしょうか、はたまたシュールなナンセンス系
でしょうか。


ツッコミ、ボケ、ナンセンス、この3つのどの系統に自分のイラストが属すのか把握して
おくのって意外と重要なんです。


ボクも最近わかったんですけど(笑)


それを知っておくと、これからの作品作りや、仕事をするようになってからとても楽になる
かと思います。


次は、そのツッコミ、ボケ、ナンセンス、どれに自分のイラストが属するのか判断する方法
について、書いていきたいと思います。


↓はじめて描いた作品らしい作品。
自分のイラストの世界観なんてまったくわかっていないことが良く分かります(笑)
しかし、へたくそだな〜。
このブログのタイトル的にはぴったりだけど・・・。


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2006年5月 8日

面白い顔3〜商品開発

前の2回で面白い顔を描く方法を書いてきましたが、それでも描けない!でもどうしても
お笑いイラストレーターになりたい!って人のために、禁断の方法があります。

思い切って言っちゃいます!


他人のイラストを頂いちゃってください!


これは、すでに現在活躍しているイラストレーターの絵をパクれと言っている
のではありません。

友人や親戚など、身の回りの人で面白いイラストを描ける人から、そのイラストを
授かってしまおうってことなんです。


お友達やご親戚に、学生時代にいつも机に変な落書きばっかしていて、仲間内には
受けが良かったけど、学校教育では評価されず、今はまじめにサラリーマンをやっている
人はいませんか。


親戚の子で、やっぱりいつも変な絵を描いていて、クラスでは人気者だけど親から
将来を心配されている子はいませんか。


早速連絡をとって、その人達が描いたオリジナルイラストを買収しましょう!


前述の方の場合、もういい大人ですし、イラストでお金を稼げるなんて
思っていないでしょうから、とりあえず一杯酒でもおごってあげれば大丈夫でしょう。

ただ、そのイラストでその方の給料を超えた時、もめごとが起こる可能性が大です!

状況報告がてらこまめにおごってやるなどして、うまく円満にやっていくしかありません!
少なくとも、その方はあなたの恩人になる可能性があるのですから!


後述の親戚の子の場合は、1,000円札でもあげれば大喜びするだろうけど、
現金は親に怒られちゃうので、ポケモンとかムシキングあたりのプレゼントを
買ってあげるといいでしょうね。
で、ついでに「イラストレーターなんか間違っても目指さず、公務員になれ」
って教えてあげれば、親にも感謝されて一石二鳥です!


さあ、これで、だいたいの人達は面白いイラストを描けてきたと思います。


今回の方法はかなり禁断の方法かもしれませんが、うもれた才能に光をあてるという
意味では意義があるかもしれません?

それでは次からは、営業に持っていくための作品作りについて、書いていきたいと思います。


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